ごあいさつ

当「ちば心理教育研究所」は開設して20余年が経ちました。わたくしどもカウンセラーは、症状や対人葛藤に苦しむ方々のカウンセリングにあたってきました。

クライアントのなかには、不登校、家庭内暴力、リストカット、ゲーム依存、等々から、ご本人もご家族も苦しんでいる方、うつ症状やパニック障害で出社できなくなった方もいらっしゃいました。

そうした方々に関わっていて見えてきたのは、クライアントの多くが暴力被害者であることです。幼い頃から親からの暴力にさらされてきた方（子ども虐待）、夫婦間で暴力被害にあった方（ＤＶ）、あるいはクラスでいじめ被害にあってきた方、さらには職場でパワハラに苦しんできた方、……といった例です。

さらに見えてきたのは、ひとは時に被害に苦しむなかで、やむなく加害者を自分のなかに取り込んでしまうということです。すると、「自分のなかに取り込んだ加害する者」が、「自分自身」を加害してしまいます。自分が自分を苦しめてしまうのが、多くの神経症の姿です。

ということは、自分が自分を苦しめるのをやめることができれば、神経症の苦しみから解放されるはずだということです。当研究所は苦しみの正体を見極め、神経症の苦しみから解放されることを援助しています。

　　　ちば心理教育研究所　

所長　光元和憲